国立研究開発法人産業技術総合研究所
ニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物:リチウムイオン電池の新たな可能性

国立研究開発法人産業技術総合研究所
ニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物:リチウムイオン電池の新たな可能性
本特許は、リチウムイオン二次電池に使用されるニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物の製造法を提供します。この製造法は、マンガン化合物とニッケル化合物を含む混合水溶液から、アルカリ性条件下で沈殿物を形成し、その沈殿物に湿式酸化処理を行い、リチウム塩共存下酸化性守囲気下で熱処理するという3つの工程を有します。この新たな正極材料は、リチウムイオン二次電池の電池容量と電圧を決定し、サイクル特性に優れ、リチウムイオン二次電池に好適に使用可能であることが特徴です。また、このニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物は、コバルトを含まないため、化学的安定性に優れ、電池の安全性を向上させるとともに、高上限電位設定時のサイクル特性にも問題を生じにくいという利点があります。
つまりは、ニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物の製造法とそのリチウムイオン二次電池への適用
AIによる特許活用案
おすすめ業界 電子機器製造業電池製造業自動車産業
- 高性能リチウムイオン二次電池の開発
- 環境に優しい電池の製造
- 電動車両の電池開発
この製造法を活用して、既存のリチウムイオン二次電池の性能を向上させることができます。特に、ニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物を正極材料として使用することで、電池の安全性、サイクル特性、電池容量等を改善することが可能です。
本製造法は、コバルトを含まないニッケル含有リチウムマンガン複合酸化物を使用します。コバルトは希少資源であり、その採掘は環境に大きな影響を与えます。このため、本製造法を用いることで環境負荷を低減した電池の製造が可能となります。
本製造法を用いた電池は、電動車両における電源としての利用が期待できます。電動車両は電池の性能に大きく依存しており、本製造法を用いた電池はその性能向上に寄与します。また、コバルトを含まないため、コストの削減と環境負荷の低減にも寄与します。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ
特許評価書
- 権利概要
出願番号 | 特願2019-506265 |
発明の名称 | ニッケルマンガン系複合酸化物及びその製造方法 |
出願人/権利者 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 | WO2018/169004 |
登録番号 | 特許第0006872816号 |
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
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