真空技術を駆使したクリーンな鋳造工程

本発明は、真空状態での鋳造を実現する革新的な鋳造装置と方法に関する。保持炉内の溶湯を吸引・上昇させ、高品質な鋳造体の製造を可能にする技術です。シール板の特定の配置と減圧溝の利用により、鋳型空隙部を溶湯で充満させる新しいアプローチを提案し、ガスや酸化皮膜の巻き込みを極限まで減少させることで、高品質な鋳造品の製造を実現します。

特許内容の解説

空気や酸化皮膜などの混入を極めて少なく抑えた高品質な鋳造品を経済的かつ省エネルギー的に製造できる新しい鋳造法と装置です。

鋳型空隙部とストーク（溶湯を保持する部分）の間にシール板を配置し、湯口をシールして鋳型空隙部を減圧します。次にシール板の下面に設けられた減圧溝を通じてストーク内を減圧し、溶湯を吸引します。

溶湯が減圧溝に進入した時点で、シール板を動かし開口部を湯口とストークの間に移動させ、鋳型空隙部を溶湯で充満させます。この工程により、高品質でガスや酸化皮膜の混入が少ない鋳造品を製造することができます。