知財活用のイノベーションで差別化を

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株式会社デンソーウェーブ
読み取れるのは今だけ!?“見えるけど読めない”次世代QRセキュリティ

株式会社デンソーウェーブ
読み取れるのは今だけ!?“見えるけど読めない”次世代QRセキュリティ

この特許は、情報コード、特にQRコードの読み取りを物理的に制御するというユニークなアプローチをとっています。従来の情報コードは、印刷された時点で読み取り可能となるため、誰でもアクセスできる状態にあり、不正コピーや情報漏洩のリスクがつきまとっていました。

本発明では、QRコードの読み取りに必要な「位置決めマークのマージン部(余白)」に着目し、その部分を剥離可能な接着シールで覆うという簡易な構成を採用。これにより、コード自体は見えるものの、読み取り機側では「切り出し処理」ができず、コード全体が認識されない状態になります。

使用者が必要なタイミングでシールを剥がすことで、QRコードの全体像が明らかになり、初めて読み取りが可能になります。この「視認できるが読めない」「使いたいときにだけ読ませる」構造は、利用者のタイミングで認証・開示をコントロールできるという点で非常に実用的です。

また、電子的な制御や暗号処理を必要とせず、シールを貼るという極めて低コストかつ簡易な手法で構築可能なため、大量印刷物や流通商品などに幅広く応用できます。

この技術は、情報コードの真正性や使用タイミングの制御が必要な分野――例えばチケット認証、医薬品管理、荷物受け取りなどにおいて、高いセキュリティと柔軟な運用を実現します。

 

 

※「QRコード」は株式会社デンソーウェーブの登録商標です。

つまりは、QRコードなどの情報コードの「読み取り可否」を物理的に制御する技術です。コードの位置決めに重要なマージン部を、剥離可能なシールで覆うことで、視認はできるが読み取れない状態を実現。ユーザーが任意のタイミングでシールを剥がすことで、初めて情報コードが機能を発揮します。 これにより、チケット、製品情報、認証用コードなど、「使用タイミングが制限される情報」の管理に最適なソリューションとなります。

AIによる特許活用案

おすすめエンタメ業界製薬業界航空・交通業界

  • ワンタイム入場用QRチケットシステム
  • コンサートやイベントチケットに本技術を用いることで、事前の不正コピーを防止。入場直前にスタッフがシールを剥がすことで、読み取り可能な“生きたコード”として機能。転売対策や偽造防止にも強力な抑止力を発揮。

  • 医薬品の封印付き情報開示ラベル
  • 医薬品の容器やパッケージに本技術を使い、特定の段階(処方後・診察後など)でのみ服用情報や副作用データなどを読み取れるように制限。未使用薬の流通防止や、医師による管理下での使用徹底に役立ちます。

  • 航空手荷物タグの“受け取り限定”認証コード
  • 預け荷物に取り付けたQRコードを、受取人が空港でシールを剥がして読み取ることで本人認証と受取処理を同時に行うシステム。不正受領や荷物のなりすましを防ぎ、空港業務のセキュリティとスピードを両立。

活用条件

  • サブスク
  • 譲渡
  • ライセンス

商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ

特許評価書

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  • 権利概要
出願番号特願2005-307082
発明の名称情報コード担体
出願人/権利者株式会社デンソーウェーブ
住所愛知県
公開番号特開2007-115105

特許取得国:

  • サブスク
  • 譲渡
  • ライセンス

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