地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所
創薬研究に革新をもたらす、有機溶媒を含まないリポソームの製造方法

地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所
創薬研究に革新をもたらす、有機溶媒を含まないリポソームの製造方法
本特許は、有機溶媒層を含まないリポソーム集団の製造方法について述べています。リポソームは、生物の細胞膜やミトコンドリア、ゴルジ体、小胞体等の各種オルガネラ、細胞核等の脂質二重膜を模倣したもので、生理活性を有するタンパク質を保持することが可能です。これにより、細胞膜上に存在するレセプターに対するリガンドや阻害剤の機能を評価するための研究に使用され、新たな医薬品の開発に貢献しています。しかしながら、従来の製造方法ではリポソームが有機溶媒層を含んでしまうため、リポソームが不安定になり、破裂しやすいという問題がありました。また、有機溶媒層を含むリポソームは生体膜との物性が異なり、創薬スクリーニングにおける障害となることがありました。本特許では、この問題を解決するための有機溶媒層を含まないリポソーム集団の製造方法を提供しています。
つまりは、本特許は、有機溶媒層を含まないリポソーム集団を効率よく製造する方法に関する。
AIによる特許活用案
おすすめ業界 バイオテクノロジーヘルスケア製薬
- レセプターに対するリガンドのスクリーニング
- リポソームを用いた新たなドラッグデリバリーシステムの開発
- リポソームを用いた生体膜の模倣研究
有機溶媒層を含まないリポソームを使用することで、生体膜と同じ物性を持つ環境でレセプターに対するリガンドのスクリーニングを行うことが可能になります。これにより、より精度の高い創薬研究が可能となります。
有機溶媒層を含まないリポソームは、生体に有害な有機溶媒を含まないため、ドラッグデリバリーシステムとしての応用が期待されます。特に、タンパク質やペプチドなどの高分子薬物のデリバリーに有用でしょう。
生体膜と同様の物性を持つ有機溶媒層を含まないリポソームは、生体膜の模倣研究にも用いることができます。これにより、細胞膜のダイナミクスや物質輸送メカニズムなどを解明する研究が可能となります。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ
特許評価書
- 権利概要
出願番号 | 特願2014-118365 |
発明の名称 | リポソーム集団の製造方法 |
出願人/権利者 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 |
公開番号 | 特開2015-231588 |
登録番号 | 特許第0006388497号 |
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
準備中です