国立研究開発法人産業技術総合研究所
藻類油を高効率に水素化分解する新規な非硫化触媒

国立研究開発法人産業技術総合研究所
藻類油を高効率に水素化分解する新規な非硫化触媒
本発明は、藻類油を直接水素化分解して中間留分を十分な収率で製造することができる非硫化触媒を提供します。水素化分解は、水素圧下で反応を行うため、通常、予備硫化されたNiMoやCoMo触媒を用いることが一般的でしたが、これらの触媒は硫黄離脱による触媒劣化、生成物の硫黄による汚染などの問題がありました。本発明では、周期律表第7族に属する金属元素と周期律表1 0族に属する金属元素とで修飾された多孔性固体酸化物、或いは、周期律表第1 5族に属する金属元素と周期律表1 0族に属する金属元素とで修飾された多孔性固体酸化物を含有してなる触媒を用いることにより、上記問題を解決します。これにより、ハイドロカーボンの製造方法として、藻類系油を触媒により水素化分解させる新たな手法を提供します。
つまりは、ノン硫化触媒により、藻類油の水素化分解を行い、中間留分を十分な収率で製造する方法を提供する。
AIによる特許活用案
おすすめ業界 エネルギーバイオマス化学
- バイオマスエネルギーの開発
- 持続可能な化学工業の推進
- 環境負荷の軽減
本発明を用いることで、藻類油からのバイオマスエネルギーの開発が可能です。藻類油は再生可能なエネルギー源としての可能性を秘めており、本発明の非硫化触媒を利用することにより、藻類油からの高効率なエネルギー製造が期待できます。
本発明の非硫化触媒は、化学工業における持続可能な製造プロセスを推進するための有力な手段となります。水素化分解により生成される中間留分は、さまざまな化学製品の原料となります。
本発明は、硫黄離脱による触媒劣化や生成物の硫黄による汚染といった問題を避けることができ、環境負荷の軽減に寄与します。再生可能な藻類油を用いた製造プロセスは、化石燃料の使用を減らし、CO2排出を削減することに繋がります。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ
特許評価書
- 権利概要
出願番号 | 特願2014-183076 |
発明の名称 | 炭化水素の製造方法 |
出願人/権利者 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
公開番号 | 特開2016-056266 |
登録番号 | 特許第0006332689号 |
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
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