国立研究開発法人物質・材料研究機構
光で制御可能な革新的な有機トランジスタ

国立研究開発法人物質・材料研究機構
光で制御可能な革新的な有機トランジスタ
本特許は、ジアリールエテンを中心骨格とし、その両端にパイ共役系の置換基が取り付けられている光異性化分子を用いて、有機トランジスタの動作制御を行う方法に関するものです。この光異性化分子膜は、紫外光が照射されたときに閉環体となって半導体特有の導電性を示し、可視光が照射されたときには開環体となって絶縁性を示す特性を持ちます。これにより、紫外光と可視光が交互に照射された場合に、開環体-閉環体の構造変化を伴ってパイ共役系が変化し、絶縁体-半導体転移が生じます。この特性を活用することで、有機トランジスタの動作制御が可能となり、無機半導体膜を用いる場合に比べて容易に、かつ低コストで電界効果トランジスタを得ることが可能となります。
つまりは、本発明は、光異性化分子膜をチャネル形成用の半導体膜として備えた有機トランジスタと、その動作制御方法に関する。
AIによる特許活用案
おすすめ業界 エレクトロニクス半導体光エレクトロニクス
- 光を用いた高速スイッチングデバイスの開発
- 低コストでの電界効果トランジスタの製造
- フレキシブルな電子デバイスの開発
光異性化分子の性質を利用し、紫外光と可視光を用いて高速にスイッチングするデバイスを開発する。これにより、従来の電気的なスイッチングよりも迅速な動作が可能となり、高速通信や計算処理などの分野に応用が可能となる。
無機半導体膜ではなく、本発明の光異性化分子膜を用いることで、低コストで電界効果トランジスタを製造することが可能となる。これにより、大量生産や低価格化が可能となり、電子デバイスの普及を促進する。
本発明の光異性化分子膜はプラスティック基板上に成膜することができ、その結果、軽量でフレキシブルな電子デバイスを開発することが可能となる。これにより、ウェアラブルデバイスやフレキシブルディスプレイなどの新たな形状の電子デバイスの製造が可能となる。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ
特許評価書
- 権利概要
出願番号 | 特願2016-184292 |
発明の名称 | 有機トランジスタとその動作制御方法および動作制御装置 |
出願人/権利者 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 |
公開番号 | 特開2018-049931 |
登録番号 | 特許第0006804082号 |
- サブスク
- 譲渡
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