【国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所】音響反射影響を軽減する水槽中での音響通信試験システム
【国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所】
音響反射影響を軽減する水槽中での音響通信試験システム
水槽内での音響通信試験や音響測位試験における音響反射影響を効果的に軽減するシステム。気泡発生装置を用いて音響反射を抑え、精度の高い試験を可能にします。
本発明は、水槽側面による音響反射影響を比較的簡便に軽減し、水槽中での音響通信試験または音響測位試験を行うための方法およびシステムに関するものです。音響通信や音響測位の精度は、周囲の反射音の影響を受けやすく、特に水槽内での試験においては重要な課題となっています。
主な構成要素と機能
- 気泡発生装置(10):
- 水槽側面の下部に設置され、水槽側面に沿って鉛直な気泡面を形成します。
- 気泡面(40):
- 気泡発生装置から供給される気泡により形成される鉛直な面で、水槽側面に沿って配置されます。
- 音響通信試験または音響測位試験の実施:
- 気泡面の内側の水域で音響通信や音響測位のための送信および受信を行います。
動作原理
本システムは、水槽の側面に気泡面を形成し、その気泡面が音響波の反射を吸収または散乱することで、水槽内での音響反射影響を軽減します。これにより、音響通信や音響測位の精度が向上し、試験結果の信頼性が高まります。
利点
- 簡便な設置:気泡発生装置を水槽側面に設置するだけで、音響反射影響を効果的に軽減できます。
- 高精度な試験:反射音の影響を最小限に抑えることで、音響通信や測位試験の精度が向上します。
- 多用途:音響通信、音響測位、ソナーの試験など、さまざまな音響試験に適用可能です。
AIによる特許活用案
おすすめ海洋研究ソナー技術水中ロボティクス
- 海洋研究施設での音響通信試験
- ソナー技術開発
- 水中ロボティクス
海洋研究施設の水槽内での音響通信試験において、反射影響を軽減し、試験精度を向上させます。
ソナーの開発において、水槽内試験時の反射音影響を除去し、ソナー性能を正確に評価するために活用します。
水中ロボットのナビゲーションや通信システムの試験に使用し、反射影響を排除して正確な性能評価を行います。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 実証実験 サンプル・プロトタイプ
特許評価書
- 権利概要
出願番号 | 特願2022-048597 |
出願日 | 2022/03/24 |
発明の名称 | 水槽中での音響通信試験又は音響測位試験における音響反射影響の軽減方法、音響反射影響の評価方法、及び音響反射影響の軽減システム |
出願人/権利者 | 国立研究開発法人 海上・港湾・航空技術研究所 |
公開番号 | 特開2023-141 |
特許取得国: JP
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
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#弁理士コメント
この特許は、水槽内での音響通信や測位試験において、音響反射影響を効果的に軽減するための革新的な方法とシステムを提供しています。気泡面を利用した反射音の吸収・散乱技術は、簡便でありながら高い効果を発揮する点が非常に優れています。