本特許は、ラクトバチラス・ブレビス SBC8803菌株（受託番号：FERM BP-10632）の菌体またはその処理物を有効成分とする「食欲増進かつ体重増加抑制剤」に関する発明である。SBC8803株はこれまで免疫機能向上、脂肪低減、睡眠改善など多様な機能性が報告されてきたが、本発明では新たに“食欲を増進させつつ、体重の過度な増加を防ぐ”という独自の生理作用が確認されている。食欲が低下した高齢者、病中病後やストレス時の低栄養状態など、食べる量を増やす必要がある場面は多い一方、過剰な肥満を防ぎたいニーズとも両立させるのは難しいとされてきた。

本発明の技術では、乳酸菌により食事摂取量を増加させつつ、体重増加を抑制する働きが得られるため、栄養改善と体重管理を同時に行える点が大きな価値となる。また、食品・飲料・サプリメントとして応用しやすい素材であり、特に高齢者向け栄養食品、ダイエット支援商品、医療・介護領域での活用が期待される。乳酸菌の自然な機能性を用いて複数の健康ニーズを一度に満たせる点は、市場における差別化要素としても非常に強い

つまりは、SBC8803乳酸菌で“食欲は戻すのに体重だけは増やさない”という難題を解決する技術