本特許は、ラクトバチルス・ブレビス亜種ブレビス（Lactobacillus brevis subsp. brevis）に属する特定菌株に抗アレルギー作用が認められることを明らかにし、その菌株を含有した飲料、食品、さらに抗アレルギー剤としての利用可能性を示す発明である。従来、アレルギー症状の治療や抑制には抗ヒスタミン剤やステロイド剤が一般的であったが、副作用・継続使用の負担・根本改善の限界などが課題であった。そのため、予防医学の観点から“日常的に摂取可能で、安全性の高い代替手段”が求められていた。

本発明で取り上げられた菌株は、アレルギー反応に関わる免疫応答へ有益に働きかける可能性を有し、食品として摂取しながら体質改善を促すようなアプローチが期待される。特許では、この菌体を含む飲料や食品としての応用形態が請求されており、一般消費者が日常生活で取り入れやすい製品開発が可能となる。さらに医薬品用途としても抗アレルギー剤として利用できるため、食品×医療の両市場で展開できる汎用性の高い技術といえる。

つまりは、“摂取可能なプロバイオティクスを活用したアレルギー対策”という新しい選択肢を提供するものである。