知財活用のイノベーションで差別化を

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日本放送協会
通信装置及び通信方法

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通信装置及び通信方法

本特許(JP 2022-138713 A)は、MIMO通信において、送信側が採用すべき変調方式を、量子化誤差を含めた「実際の伝搬環境」に基づいて決定する通信装置および通信方法に関するものです。従来、受信側は推定した伝搬路行列に基づいて変調方式を決定しますが、実際には送信側で使用される送信ウェイト行列が量子化されるため、理想的なMER(Modulation Error Ratio)と実際のMERに乖離が発生し、適切な変調方式選択が困難であるという課題がありました。
本発明の通信装置は、まず推定伝搬路行列に特異値分解(SVD)を適用し、送信ウェイト行列を抽出します。さらに、送信側で実際に用いられることを想定し、送信ウェイト行列を量子化して量子化済みウェイトを取得します。次に、推定伝搬路行列と量子化済みウェイトから実効伝搬路行列を算出し、その逆行列に基づいて実際に得られるであろう換算MERを計算します。
最後に、この換算MERを指標として、送信側が採用すべき最適な変調方式を決定し、そのパラメータをフィードバック信号として送信側へ返します。図4(PDF内選択図)には、分解部・量子化部・計算部・決定部の流れが示され、量子化誤差を前提とした高度な適応変調方式選択を実現する構成であることが視覚的に確認できます。
本技術により、MIMO伝送の実効性能に応じた変調方式の自動最適化が可能となり、通信品質とスループットの両立に寄与します。

つまりは、特異値分解+量子化ウェイトで実効伝搬路を正確に推定。換算MERをリアルに算出し、最適な変調方式を自動でフィードバックするスマート通信装置です。

AIによる特許活用案

おすすめ変調方式選択MER推定量子化ウェイト

  • 基地局の適応変調制御に直接利用
  • 量子化誤差を見込んだMER推定により、誤った変調方式選択を防止。

  • Wi-Fiアクセスポイントのスループット最適化
  • MIMO伝送路の実効性能に基づいて安定したPHYレート選択を実現。

  • 衛星・長距離無線のリンク自動制御
  • 厳しい伝搬環境でも実効MERを基準に最適変調方式を選定。

活用条件

  • サブスク
  • 譲渡
  • ライセンス

商品化・サービス化     | ASK 実証実験          | ASK サンプル・プロトタイプ   | ASK

特許評価書

  • 権利概要
出願番号特願2021-038755
発明の名称通信装置及び通信方法
出願人/権利者日本放送協会
公開番号特開2022-138713
登録番号特許第7651323号
  • サブスク
  • 譲渡
  • ライセンス

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