日本放送協会
同期精度評価装置及びプログラム

日本放送協会
同期精度評価装置及びプログラム
本特許(JP 2023-53750 A)は、PTP(Precision Time Protocol)を利用したIP放送システムにおいて、機器間の同期精度を簡易に評価する装置およびプログラムに関するものです。IP放送では、送出スイッチ・送出デバイス・グランドマスター機器間の時刻同期が品質維持の鍵となる一方、従来の評価には専用測定器や複雑な計算が必要でした。本発明の同期精度評価装置2は、PTPメッセージ(Delay Request/Delay Response)に含まれる時刻情報と受信時刻を用いて、各機器のPTPオフセット変動量ΔOを算出する構成を備えています。
送出デバイスPTPオフセット算出部24は、送出スイッチをマスター、送出デバイスをスレーブとして、Delay Requestの送信時刻・受信時刻、およびDelay Responseの送信時刻・受信時刻から所定式で送出デバイスのΔOを算出します。さらに送出スイッチPTPオフセット算出部25は、グランドマスターをマスター、送出スイッチをスレーブとして同様の計算を行い、送出スイッチ側のΔOを得ます。
これにより、IP放送システム内の複数機器の同期状態を、追加の特殊機材なしで簡易かつ定量的に可視化できる点が最大の利点です。図2(PDF内選択図)には、Delay Request と Delay Response の流れに沿って、各算出部の接続関係が示されており、実装の簡潔さも特徴的です。
つまりは、マスター・スレーブ双方のPTPオフセット変動量を同時算出し、IP放送システムの同期精度を迅速に評価。Delay Request/Delay Response の時刻情報をそのまま活用できる軽量設計です。
AIによる特許活用案
おすすめ同期精度IP放送ネットワーク時刻同期
- IP放送局内の同期品質チェックツール
- PTPネットワーク導入時の検証装置
- 産業制御システムの同期安定性監視
送出スイッチ・デバイス間のPTP精度を即時評価し、放送トラブルを防止。
マスター/スレーブ双方のオフセット変動量を可視化し、構成最適化を支援。
PLC・制御端末間の遅延変動を解析し、品質劣化を早期に検知。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 | ASK 実証実験 | ASK サンプル・プロトタイプ | ASK
特許評価書
- 権利概要
| 出願番号 | 特願2021-162977 |
| 発明の名称 | 同期精度評価装置及びプログラム |
| 出願人/権利者 | 日本放送協会 |
| 公開番号 | 特開2023-053750 |
| 登録番号 | 特許第7651435号 |
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
準備中です
