国立研究開発法人科学技術振興機構
非プロトン性双性イオンを用いた未分化促進剤及び凍結保護剤

国立研究開発法人科学技術振興機構
非プロトン性双性イオンを用いた未分化促進剤及び凍結保護剤
本特許は、**細胞培養中に分化を促さず、未分化状態を維持することができる新しいタイプの溶媒(未分化促進剤)**に関するものです。従来、細胞培養で薬剤を溶解する際に使用される代表的な溶媒としてDMSO(ジメチルスルホキシド)が広く用いられてきましたが、DMSOには細胞分化を誘導する作用があることが知られており、特にiPS細胞やES細胞などの未分化細胞の培養には不向きでした。本発明では、非プロトン性双性イオン構造を持つ化合物(式(1)で表される分子)を利用。
この化合物は、分子中にスルホン酸基(-SO₃⁻)、カルボキシ基(-COO⁻)、リン酸基(-OP=O(OH)O⁻ など)などのアニオン部位と、アルキル鎖を介して安定な両性構造を形成しています。これにより、薬剤の溶解性をDMSOと同等に保ちつつ、細胞への分化誘導作用を抑制。結果として、未分化状態の維持および幹細胞培養の安定化を実現します。本技術は、再生医療、創薬スクリーニング、培養条件の最適化などにおいて非常に有用です。
つまりは、薬剤を溶かす溶媒として使えて、細胞の分化を誘導しない! 未分化状態を維持できる新しい双性イオン型化合物が、再生医療やiPS細胞研究のブレイクスルーをもたらします。
活用条件
- サブスク
- 譲渡
- ライセンス
商品化・サービス化 | ASK 実証実験 | ASK サンプル・プロトタイプ | ASK
特許評価書
- 権利概要
| 出願番号 | 特願2023-109079 |
| 発明の名称 | 非プロトン性双性イオンを用いた未分化促進剤及び凍結保護剤 |
| 出願人/権利者 | 国立研究開発法人科学技術振興機構 |
| 公開番号 | 特開2023-123780 |
| 登録番号 | 特許第7668041号 |
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- ライセンス
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