知財活用のイノベーションで差別化を

知財活用のイノベーションで差別化を

「知財マッチング」飲料会社と医療機器メーカーがタッグ組んだら…美容ドリンク完成

福岡県豊前市の清涼飲料水会社「ハウスボトラーズ」が、医療機器メーカー「アークレイ」(京都市)の特許技術で生産されたハーブを使った新商品飲料「Zakuro PREMIUM」を販売している。両社は、中小企業が大手企業の知的財産を活用する「知財マッチング」で結びついた。

マッチングを行う福岡ひびき信用金庫(北九州市)が新商品開発を支援しようと、ハウスボトラーズに健康食品素材を手がけるアークレイ側を紹介。両社側がハーブの商標使用承諾に関する契約を締結した。同信金のマッチングで商品化が実現したのは初めて。

ハウスボトラーズは、イラン産やイスラエル産のザクロを搾った果汁に、アークレイの4種類のハーブを加えたジュースを開発。契約により、肌の改善が期待されるというハーブの効果をPRできるという。

豊前市役所で開かれた発表会で、ハウスボトラーズの尾家正芳社長は「マッチングのおかげで、これまでできなかった美容ドリンクを作れた」とあいさつ。オンラインで参加したアークレイ側の担当者は「商品が売れれば素材の購入につながり、ウィンウィンの関係だ」と話した。

1本500ミリ・リットル入り2000円(税抜き)。ハウスボトラーズのウェブサイトや市内の道の駅で販売している。