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【国立大学法人九州工業大学】高精度かつ低コストの液体電気伝導性測定装置

樹脂体を使わずに安価で精密:次世代の電気伝導性測定技術

樹脂体に微細な加工がなされたチップを使用せず、液体の電気伝導値を正確に計測。吸収可能な素材と電極を組み合わせた革新的な設計により、コストを抑えつつ高い精度を実現します。

特許内容の解説

本発明は、樹脂体に微細な加工がなされたチップを使用せずに、液体の電気伝導値を計測することができる電気伝導性測定装置及びその製造方法に関するものです。この装置は、安価に液体の電気伝導値を測定することが可能であり、多様な液体の電気特性を正確に評価することができます​(JPA 2023167605-000001)​。

主な構成要素と機能

  1. 流路(11)
    • 液体を吸収可能な素材からなる流路。液体を通すための通路として機能します。
  2. 第1の電極(12~15)および第2の電極(16~19)
    • 流路に接触した状態で間隔を空けて設置されており、液体を介して電気的に接続されます。
  3. 印加部(20)
    • 第1の電極に電圧を印加する部分。
  4. 演算部(21)
    • 流路に吸収された液体を介して接続された第1および第2の電極間の電気抵抗値を検出し、液体の電導値を導出します。

動作原理

この装置は、液体を吸収可能な流路に液体を導入し、第1の電極に電圧を印加します。液体を介して第1および第2の電極間の電気抵抗値を測定し、そのデータを基に液体の電気伝導値を演算部が導出します。これにより、樹脂体に微細な加工を施すことなく、低コストで高精度な電気伝導性測定が可能となります。

利点

  • 低コスト:樹脂体の微細加工が不要なため、製造コストを大幅に削減。
  • 高精度:液体の電気伝導値を正確に測定可能。
  • 多用途:多様な液体の電気特性を評価できるため、幅広い分野での応用が可能。

AIによる特許活用案

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  • 医療用液体分析
  • 医療機器において、体液や試薬の電気伝導性を測定し、診断や研究に役立てます。

  • 権利概要
出願番号特願2022-078911
出願日2022/05/12
発明の名称電気伝導性測定装置
出願人/権利者国立大学法人九州工業大学
住所
公開番号特開2023-167

特許取得国:

  • サブスク
  • 譲渡
  • ライセンス

#弁理士コメント

この特許は、安価で高精度な液体電気伝導性測定装置を提供しており、製造コストの削減と高精度測定の両立を実現しています。樹脂体に微細加工を施すことなく液体の電気伝導値を測定できる点が非常に優れています。幅広い産業分野での応用が期待されます。

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