精度を高める実船モニタリング：外乱修正技術の革新

航海データを用いた外乱修正技術で、船舶の性能評価精度を飛躍的に向上。プロペラ単独性能と外力応答を組み合わせた解析により、信頼性の高い評価結果を提供します。

特許内容の解説

本発明は、実船モニタリング解析を用いた船舶の性能評価方法、プログラム、およびシステムに関するものです。従来の船舶性能評価方法では、外乱の影響を適切に修正できず、評価精度に課題がありました。本技術は、これらの問題を解決し、船舶の性能評価精度を向上させるための革新的なアプローチを提供します。

主な構成要素と機能

1. 実船データの取得ステップ（S1）：
   • 航海データから実船モニタリング解析のためのデータを取得します。
2. プロペラ単独性能と外力応答の取得ステップ（S2）：
   • 船舶のプロペラ単独性能と外力応答を取得します。
3. 外乱修正ステップ（S3）：
   • 取得した実船データに基づいて、プロペラ単独性能と外力応答を用いて外乱修正を行います。
4. 外乱修正データの判別ステップ（S4）：
   • 外乱修正ができない実船データがあるか否かを判別します。
5. チューニングステップ（S5）：
   • 外乱修正ができない場合、実船データとプロペラ単独性能に基づいてチューニングを行います。
6. 外乱修正済データの出力ステップ（S6）：
   • 外乱修正ができたデータ、及びチューニングを行ったデータを外乱修正済データとして出力します。

動作原理

本システムは、実船の航海データを取得し、プロペラ単独性能と外力応答を用いて外乱修正を行うことで、船舶の性能評価精度を高めます。外乱修正ができない場合でも、チューニングを行うことで正確なデータを提供し、信頼性の高い性能評価を実現します。