深紫外線発生技術で、安全かつ効率的な殺菌を実現

安価な希ガスであるアルゴンと最新の放電技術を組み合わせ、効率的に深紫外線を発生させる装置を開発。医療、食品加工、環境衛生などの分野で、安全かつ効果的な殺菌を可能にします。

特許内容の解説

本発明は、安価な希ガスであるアルゴンを用いて、効率的に深紫外線を発光することができる深紫外線発生装置およびその発生方法に関するものです。深紫外線は強力な殺菌効果を持ち、医療や食品加工、環境衛生などの分野で広く利用されています。しかし、深紫外線発生装置のコストや効率性が課題となっていました。

本特許では、放電媒質としてアルゴンと水蒸気、酸素または水素を使用し、パルス電圧または交流電圧を印加することで放電プラズマを発生させ、深紫外線を生成する方法を提案しています。装置は、放電媒質を収容する容器、一対の電極、電源装置から構成されており、これにより深紫外線の効率的な発生が可能となります。

この技術は、従来の深紫外線発生装置に比べて、安価な材料を使用しながら高い効率性を実現しています。また、アルゴンは比較的安価であり、入手も容易なため、コスト削減にも寄与します。さらに、放電プラズマを利用することで、従来の光源技術に比べて長寿命で安定した深紫外線発生が可能となります。

本発明の深紫外線発生装置は、特に医療機関での殺菌や、食品加工ラインでの衛生管理、さらには環境衛生対策としての利用が期待されます。これにより、さまざまな分野での安全性と効率性が向上することが見込まれます。