知財活用のイノベーションで差別化を

【学校法人東京電機大学】高容量・高サイクル特性のシリコン系リチウムイオン二次電池用負極

次世代電池の心臓部を支える革新技術

充電容量とサイクル寿命の飛躍的な向上を実現するシリコン系リチウムイオン二次電池用負極材料。最新のエッチング技術とドーピング手法を駆使し、高性能で持続可能なエネルギーソリューションを提供します。

特許内容の解説

この特許は、充電容量が大きく、サイクル特性が良好なシリコン系のリチウムイオン二次電池用負極材料に関するものです。リチウムイオン電池の負極にシリコンを使用することは高い理論容量を持つため有望視されていますが、シリコンは充放電時の膨張収縮による劣化が課題となっていました。本発明では、表面に複数の孔を有するシリコン微粒子を用い、そのシリコン微粒子に第13属または第15属元素をドーパントとして含むことで、これらの課題を克服しています。

具体的には、シリコン微粒子をフッ化水素酸及び遷移金属イオンを含む溶液に浸漬する第一エッチング工程、続いて酸化剤を添加して混合する第二エッチング工程、さらに酸処理によって遷移金属粒子を除去する工程を経て、最終的にドーピング工程により微粒子にドーパントを含ませるという一連のプロセスで調製されます。この方法により、シリコンの膨張収縮問題を抑制し、電池の寿命と性能を向上させることができます。

この技術は、リチウムイオン電池の性能を向上させるための重要なステップであり、特にエネルギー密度の向上とサイクル寿命の延長に大きく寄与することが期待されています。

AIによる特許活用案

おすすめ電気自動車ポータブルエレクトロニクスエネルギー貯蔵システム

  • 電気自動車用バッテリー
  • 高い充電容量と優れたサイクル特性により、電気自動車の走行距離を延ばし、バッテリー寿命を向上させることができます。

  • 家庭用エネルギー貯蔵システム
  • 太陽光や風力など再生可能エネルギーの効率的な蓄電が可能となり、持続可能なエネルギー供給に貢献します。

  • ポータブル電子機器
  • スマートフォンやノートパソコンなどの携帯電子機器において、長時間の使用をサポートするための高性能バッテリーとして利用できます。

  • 権利概要
出願番号特願2022-093405
出願日2022/06/09
発明の名称リチウムイオン二次電池用負極材料、それを用いたリチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池、並びにリチウムイオン二次電池用負極材料の製造方法
出願人/権利者学校法人東京電機大学
住所
公開番号特開2023-180

特許取得国:

  • サブスク
  • 譲渡
  • ライセンス

#弁理士コメント

リチウムイオン電池の長年の課題であるシリコン負極の劣化問題に対する革新的な解決策を提供しています。エッチングとドーピングの組み合わせにより、実用性の高い高性能電池が期待されます。

準備中です